|
主催:地盤工学会関東支部 |
関東支部では関東大震災から100年である今年度に、Geo関東の特別セッションとして「関東大震災の地盤災害について」というパネルディスカッションを実施いたします。 今までも地震動、火災など様々な報道がなされていますが、本パネルディスカッションは地盤災害に特化した話題でございます。奮ってご参加くださいますようご案内申し上げます。
|
【日 時】 |
2023年11月22日(水) 16:00~17:30 |
【会 場】 |
|
【講演1】 |
タイトル:関東地震による液状化被害 講 師:若松 加寿江氏(関東学院大学 工学総合研究所) 関東地震による液状化の発生は、明らかになっているだけでも関東平野の5都県と山梨県の甲府盆地の広範囲にわたっています。これらは地震の直後に発行された被害報告や、後年実施された地震体験者への聞き取り調査により明らかになったものです。講演では液状化被害の実態を紹介するとともに、2011年東日本大震災における液状化発生の分布と比較して、この100年間の土地改変に伴う液状化リスクの変化についてもお話したいと思います。 |
【講演2】 |
タイトル:関東地震(1923)による土砂災害の概要とO. M. Pooleの逃避行と復旧・復興に果たした神戸の役割 講 師:井上 公夫氏(財団法人 砂防フロンティア整備推進機構) 演者は中央防災会議・災害教訓の継承に関する専門調査会(2006)の関東地震小委員会で、土砂災害地点の調査と分布状況の調査を行った(拙著『関東大震災と土砂災害』を10年前の9月1日に発刊)。関東地震の震源域となった神奈川県を中心に、土砂災害のみでも1000人以上の犠牲者となっている。土砂災害調査については現在も調査を継続しており、①横浜(プールの逃避行ルートを歩く)、②横須賀・浦賀、③秦野・震生湖、④小田原市(根府川・白糸川流域)の4地域の現地見学会を行った。①で説明したプールは被災後神戸に避難し、ドッドウェル商会の復旧・復興を計った。 関東地震のような広域で激甚な災害を考えると、東京と神戸のように、2箇所以上の基幹施設が必要である。最近、首都機能移転が叫ばれなくなったが、広域の地震災害を考慮して、再考すべきであろう。 |
【講演3】 |
タイトル:「地盤情報を活用した気候変動が地盤災害リスクに与える影響の研究委員会」について 講 師:王寺 秀介氏(中央開発株式会社) 本委員会は、これまでの地盤モデルや各種ハザードマップの高精度化に向けた活動の成果を活用し、新たに「気候変動を考慮した長期的視点での地盤災害」に着目する。100年前に関東地域を襲った大正関東地震では、地震動により多くの建物が崩壊し、火災で広域に甚大な被害が発生したが、当時は人工改変地が多く造られていなかったため、地盤災害は少なかった。本委員会では、大正関東地震で発生した地盤災害を改めてレビューした上で、①100年前、②現在、③気候変動の影響を受けた50年後を想定し、関東地震が発生した場合の地盤災害を定量的に評価する。 |
【パネルディスカッション】 |
パネリスト:講師(若松 加寿江氏・井上 公夫氏・王寺 秀介氏)の3名 コーディネーター:東畑支部長 |
【配布資料】 |
|
【参加費】 |
無料 |
【定 員】 |
160名(先着順) |
GeoKanto2023は有料ですが、特別企画は無料です。左記、聴講参加申込フォームにお申込みをお願いいたします。 |
|
【申込締切】 |
2023年11月21日(火) |
【注意事項】 |
|
公益社団法人地盤工学会関東支部 電話:03-3946-8670 FAX:03-3946-8699 E-mail:kantouevent@jiban.or.jp |
【プログラム(予定)】
|
![]() |
16:00-16:05 全体説明:東畑支部長
|
|
16:05-16:25 若松先生講演
|
|
16:25-17:45 井上先生講演
|
|
17:45-17:05 王寺様講演
|
|
17:05-17:30 パネルディスカッション
|