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【中空ねじりによる液状化強度試験の高精度化に関する研究委員会】

■趣旨:
 近年の地震でも液状化が原因となる地盤災害が多発している。液状化の発生と液状化に伴う被害を精度
く予測するためには、液状化強度や液状化後の変形特性を精度良く予測することが必要である。
 液状化強度試験は、三軸試験で行われることが一般的であった。しかし、三軸試験はせん断応力を作用
させるために軸圧を作用させるので拘束圧が変化する事から、実地盤、例えば水平成層地盤が地震時に
繰返しせん断を受ける時とは応力状態が異なる。そのため、より実地盤の応力状態に近い、中空ねじり試
験による液状化強度試験が最近では実務でも行われるようになってきた。
 ところで、三軸試験による液状化強度試験は、いわゆる赤本にもその標準的な方法が記載されているの
で、業者や研究機関による差はそれほどないと考えられる。しかし、空ねじり試験機は標準化された方
法がないことから、業者によって違いがあると聞いている。一方、解析の実務では試験法の違いが意識さ
れることはほとんど無いので、異なる試験法で求められた異なる試験結果を用いると液状化判定なども異
なることになる。
 中空ねじり試験が実務でも用いられるようになると、方法を統一する、ないしは標準的な試験法を設定
する必要がある。試験法の設定は本来、本部基準部の仕事であるが、何もない状態から基準部で設定
るには無理があるように考えられる。本委員会の目的の一つは、適切な標準的な試験法を検討すること
である。
 中空ねじり試験機を用いた液状化強度試験は、これまでにも研究面ではいくつか行われてきている。こ
れらの研究では、三軸試験と中空ねじり試験の液状化強度は同じであるという報告と、異なるという報告
がある。それぞれの研究では、研究の目的もあり、また、着眼点も異なることがこれらの研究結果の違い
となって現れていると考えられる。今後、実務でも中空ねじり試験が行われるようになってくるとすれ
ば、これらの研究結果をまとめ、何が違うのか、何が同じなのかをはっきりさせておく必要があると考
えられる。本委員会の二つ目の目的はこれである。
 液状化強度試験は、もともと液状化の発生を予測するためのものである。しかし、最近では実務でも液
状化の発生のみならず、液状化発生後の挙動(例えば変位)などを求めることが要求されるようになって
いる。従って、液状化強度試験も、単に液状化発生で終了するのではなく、液状化後の挙動も求められる
ようにするのが好ましい。そのためには、従来の、繰返し載荷時のせん断応力比と液状化に至る繰返し
数だけではなく、液状化後の変形を表現するための方法が必要となる。このためには、どのような力学
量を液状化強度試験の結果として出力するかを検討する必要がある。本委員会の三つ目の目的である。
 このように、より高精度な液状化強度試験に向けていくつかの課題を解決することを本委員会の目的と
する。

■活動期間 2020年8月~2024年3月予定
   
■2023年度事業計画
【上期予定】 ・2回程度の委員会開催
  ・中空ねじりによる液状化試験の利用に関するアンケート調査のとりまとめ
  ・一斉試験結果の取りまとめ
  ・福岡大会DSでの委員会活動報告
  ・成果報告書の作成
【下期予定】 ・2回程度の委員会開催
  ・GeoKanto2023での活動報告発表
  ・成果報告書の発行
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■活動状況

2024年度(R6年)
「中空ねじりによる液状化強度試験の高精度化に関する研究委員会成果報告書」

2023年度(R5年)
第1回 2023年5月11日:議事録 第2回 2023年8月25日:議事録 第3回 2024年1月23日:議事録

2022年度(R4年)
第1回 2022年4月8日:議事録 第2回 2022年6月21日:議事録 第3回 2022年10月26日:議事録
第4回 2023年2月8日:議事録    

2021年度(R3年)
第1回 2021年4月28日:議事録 第2回 2021年7月29日:議事録 第3回 2021年10月25日:議事録
第4回 2022年1月18日:議事録 第5回 2022年2月21日:議事録  

2020年度(R2年)
第1回 2020年 9月24日:議事録 第2回 2020年12月10日:議事録 第3回 2021年2月18日:議事録