関東支部 企画総務グループ
東京都市大学工学部都市工学科 末政直晃
日時タイトル 2012.9.15(土) 10:45-11:45「地震防災教室」
参加者 墨田区立第2寺島小学校4~6年生,生徒父兄,近隣住民 計約350名
墨田区立第2寺島小学校において,「地震防災教室」と題して講演を行った.同小学校から地盤工学会関東支部に出前講座の依頼があり,講演会担当として引き受け手を探したものの見つからず,小学生どころか,中学生にも講演した経験のない私で務まるのかと不安ではあったが,お役目としてこれを引き受けた.
講演日は9月15日でまだ残暑厳しい時期であり,締め切った体育館で行われることと知らされた.350人に上る子供たちは果たしてきちんと聞いてくれるのだろうか,講演中に体育館を走り回っていてもしかたないかな,と当日までいろいろと心配した.
しかし本番では先生方の事前の丁寧なご指導もあって,子供たちも走り回らず,むしろ大学生よりも熱心に聞いてくれたように思う.特に前任の谷先生も経験されたように,質問した時の反応の良さは大変気持ちの良いものであった.約1時間の講演を無事に終了し,ほっとするとともに,すがすがしい気持ちになった.
さて,この日の講演内容は,
1.なぜ地震が起こるのか?
2.海溝型巨大地震と内陸型直下型地震 ~東日本大震災と阪神淡路大震災の違い
3.地震が起こったときに何が起こるか ~Eディフェンスの映像から
4.地震からどうやって身を守るか
である.これに加えて,講義の中では固有周期の実験も行った.ちょうど一週間前のテレビ番組を見て,思い立って急ごしらえしたものである.講義後の自己評価としては,この実験や防災科研の河又氏からEディフェンスの映像を頂き,これを中心に話をしたことが功を奏したようにと思う.また,インターネット等でいろいろ情報収集したものの,“子供たちに防災知識として何を教えたらよいか”については最後まで自信が持てなかった.この辺りは反省点であるが,学会等を通してきちんと整理されるべきではないかと思っている.
ご協力いただいた方々に感謝して,報告を終わりたいと思う.