主催:地盤工学会関東支部
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地盤工学会関東支部では,平成24年5月30日(水)に地盤工学会地下大会議室にてアフター5談話会「事業継続計画(BCP)と東北地方太平洋沖地震」を開催いたしました。
BCPとは,事故や災害などの事態が生じた際に,企業が限られた経営資源で最低限の事業を継続する,あるいは目標時間内に復旧・再開することを前提として,事前に策定する行動計画を指し,国内の自治体,企業,各種団体は,一般的に大地震を想定した BCP を立案し,実効性を備えるための活動です。
本講演会では,平成19年度~平成21年度に設立された関東支部の「事業継続を可能とするための既存構造物周囲の地盤改良(補強)工法に関する研究委員会」メンバーにより,下記に示すプログラムにて,BCPの観点を取り入れた地盤改良・補強工法の検討と,東日本太平洋沖地震における事前・事後の実践例を中心に講演していただきました。
①BCPの考え方と地震の被災事例 高橋英紀(港湾空港技術研究所)
②地盤改良による事前対策・震災復旧事例 石井裕泰(大成建設株式会社)
③BCPからみた地盤改良工法の分類と最新事例 深田 久(株式会社不動テトラ)
本講演会には,正会員32名,非会員2名が参加し,地盤工学におけるインフラなどの社会資本を被災から守るための地盤改良・補強の有効性や,その計画と実施のポイントについて学ぶことができました。また,講演後のディスカッションでも活発な討議が行われました。
最後になりますが,貴重な公演をしていただきました高橋様,石井様,深田様に対し深く御礼申し上げます。
講演会の様子