主催:地盤工学会関東支部
防災・減災のための地盤構造物の
設計・施工法に関する研究委員会
平成24年5月25日(金)10:00~17:00,地盤工学会(JGS会館)地下大会議室において,防災・減災のための地盤構造物の設計・施工法に関するシンポジウムが,地盤工学会関東支部防災・減災のための地盤構造物の設計・施工法に関する研究委員会(防災・減災委員会,委員長:宮田喜壽)主催で開催されました.地盤工学会関東支部メーリングリストや地盤工学会誌会告等による広報を通して,60名程の方々にご参加頂きました(写真1).
はじめに,防災・減災委員会の平成21~23年度(3年間)の活動成果について,委員会を代表して,委員長並びに幹事長の高橋章浩から報告がありました.内容は,期間中に委員会内で議論してきた,(1) 防災・減災のための対策技術と最近の災害におけるパフォーマンス,(2) 技術基準類と性能設計,(3) 技術基準類の国際整合性について,取りまとめたものです.
続いて,一般公募論文12編の発表がありました.関東支部主催のシンポジウムではありますが,関東支部に留まらず,全国から論文投稿をいただきました.内容は,画像解析による地盤構造物の変状抽出に資する技術から,被災メカニズムの解明,各種耐災対策技術の効果に関するものなど,多岐にわたっていました.
最後に,大規模地震に対する地盤構造物の設計・施工法の課題-2011東日本大震災の教訓-と題した特別講演を,この分野の第1人者である,佐々木哲也氏(土木研究所),谷口善則氏(JR東日本),小濱英司氏(港湾空港研)にしていただき,今後の耐災対策等についての有意義なディスカッションもなされました(写真2).
最後になりましたが,このシンポジウムを開催するにあたり,ご協力いただいた皆様に感謝を申し上げます.なお,本委員会報告・シンポジウム論文集の残部につきましては,実費(1,000円)で配布しておりますので,関東支部事務局にお問い合わせください.
写真1会場の様子 写真2ディスカッションの様子