第19回 関東支部発表会(GeoKanto2022)の開催報告
関東支部 支部発表会グループ
リーダー幹事 峯岸 邦夫(日本大学)

 第19 回関東支部発表会(GeoKanto2022)が、令和 4 年 11 月 24 日(木),25日(金)に開催されました。コロナ禍における不確実な情勢においても、「交流の機会を確実に提供すること」を目標として、オンライン開催での準備を進めました。
 本発表会は、既発表の内容、研究途上の内容、技術報告や施工事例なども歓迎するというコンセプトから、発表申込み時の提出資料を300 字程度の要旨と図1枚のみとしています。また、昨年度までは1日のみの開催であったのを、1日半の開催として、会場数を5会場に減らすことにより、討議に参加できる機会の拡大を図りました。小学生や高校生も含む多様な発表者から、計 141 編の発表があり、聴講者を含めると約300名の方にご参加頂き、例年通りの優れた発表と活発な議論となりました。2日目の午後には、意見交換会および交流会を昨年度試行したSpatial Chat を用いて開催し、対面時にロビーで会話するイメージで、通常のZoomでの発表会よりも親密な交流が図れるようにしました。なお、より詳細な研究成果の発表機会も提供する目的から、今年度より希望者から投稿されたA4用紙2枚の論文概要を取りまとめた論文概要集を発行することとしました。
 ディスカッションセッションでは、「地盤工学のあり方-応用地質学と地盤工学の協働を考える-研究委員会」より、実務者をパネラーに迎えて、実例を交えて分かりやすく応用地質学と地盤工学のお互いの分野を学ぶこと、協働することの重要性について議論が交わされました。特別セッションは、「2021年度地盤工学会関東支部賞技術賞の発表」として、大林組の粕谷 悠紀氏より,「高性能小口径杭工法『ハイスペックマイクロパイル工法』」についてご講演いただきました。また、会員サービスグループの企画により、「昭和・平成を駆け抜けたベテランが令和に語り継ぐ第4回ジオテク語りべ会」として、東京大学名誉教授、東京理科大学名誉教授の龍岡 文夫 先生よりご講演いただきました。
 なお、発表会HPおよび要旨集へ広告掲載するスポンサー応募には延べ 32 件の申し込みを頂き、うち9件は一般発表セッションで技術紹介の場を設けさせていただきました。スポンサーに応募して頂いた企業様・団体様には、この場を借りて厚く御礼を申し上げます。最後になりますが、発表会の準備・実施にあたり、菊池支部長をはじめとする多くの関東支部の方々にご指導とご支援を頂きました。特に支部発表会グループの皆様には献身的な働きをして頂きました。ここに感謝の意を表したいと思います。
 GeoKanto2023は、節目となる第20回目の開催となり、2023 年11月の開催を予定しております。会員の皆様の積極的なご参加と企業・団体の方々のスポンサーへのご応募をお待ちしております。

写真-1 特別企画1のご講演の様子 写真-2 SpatialChatによる交流会の様子

     表1.関東支部発表会の開催概要

回数
年度
開催場所
参加者数
論文数
第1回
2004
 東京都文京区(JGS会館)
53
26
第2回
2005
 茨城県水戸市(茨城大学)
86
52
第3回
2006
 神奈川県横浜市(関東学院大学)
205
111
第4回
2007
 群馬県前橋市(県市町村会館)
187
126
第5回
2008
 千葉県船橋市(日本大学)
174
117
第6回
2009
 栃木県宇都宮市(県総合文化センター)
232
147
第7回
2010
 埼玉県さいたま市(大宮ソニックビル)
194
131
第8回
2011
 山梨県甲府市(ぴゅあ総合)
184
132
第9回
2012
 東京都江東区(日本科学未来館)
402
197
第10回
2013
 東京都江東区(日本科学未来館,東京国際交流館)
約310
186
第11回
2014
 東京都江東区(日本科学未来館,東京国際交流館)
約300
170
第12回
2015
 東京都江東区(日本科学未来館)
約300
163
第13回
2016
 東京都江東区(日本科学未来館)
約300
142
第14回
2017
 栃木県宇都宮市(栃木県総合文化センター)
329
145
第15回
2018
 東京都渋谷区(国立オリンピック記念青少年総合センター)
約230
125
第16回
2019
 東京都渋谷区(国立オリンピック記念青少年総合センター)
204
103
第17回
2020
 Zoomによるオンライン発表
約280
144
第18回
2021
 Zoomによるオンライン発表
約370
157
第19回
2022
 Zoomによるオンライン発表
約300
141

    表2.実行委員会委員

副支部長兼
グループリーダー
 峯岸 邦夫(日本大学)
学術部会
 リーダー:藤原 覚太(東海大)
 友部 遼(東京工業大学)
 高垣 修太(不動テトラ)
 栗原 朋之(中央開発)
 冨安 祐貴(大林組)
 オブザーバー:野々山 栄人(防衛大学校)
 白石 彩華(大林組)
 
 
総務部会
 リーダー:西岡 英俊(中央大学)
 安井 利彰(前田建設工業)
 陳 金賢(応用地質)
 小田切 瑞生(清水建設)
 藤本 達貴(鹿島建設)
 斎藤 日向子(アサノ大成基礎ENG)
 戸上 仁(小野田ケミコ)
 オブザーバー:野田 翔兵(理科大)
 青木 美智子(地盤工学会関東支部)
県連絡委員
 松島 亘志(筑波大)
 後藤 聡(山梨大)
 早野 公敏(横浜国大)
 清木 隆文(宇都宮大)
 内村 太郎(埼玉大)
 山中 光一(日本大)
 蔡 飛(群馬大)
  鎌尾 彰司(日本大)
第19回 地盤工学会関東支部発表会 優秀発表者賞
構造1-2
 大畑 空輝(中央大学)
既設杭基礎のシートパイル補強工法に関する模型実験〜離隔の大きさが補強効果にもたらす影響〜
 この度は、第19回地盤工学会関東支部発表会におきまして、優秀発表者にご選出いただき、大変光栄に存じます。本研究ではシートパイル補強工法における既設杭とシートパイルの離隔距離による影響について模型実験を行いました。今回、賞をいただいたことを糧にして今後も精進して参ります。本研究を発表するにあたり、ご指導ご鞭撻賜りました西岡秀俊教授をはじめとする関係者の方々に心より感謝申し上げます。
構造2-3
 中村 嘉志(竹中工務店)
緩い砂質土地盤でのトレンチャ式地盤改良工法に関する原位置施工実験(その1:実験概要)
 この度は、第19回地盤工学会関東支部発表会における優秀発表者賞にご選出いただき、誠にありがとうございます。本研究では、建築分野で関心が高まっているトレンチャ式地盤改良工法について建築基礎構造への適用に向けた施工精度の検証と品質の調査・分析を行いました。今回の受賞を糧に、当工法管理手法の合理化および研究開発に努めて参ります。末筆になりますが、本研究に関わって頂いた皆様に心より感謝申し上げます。
構造3-5
 平野 萌果(中央大学)
異なる粒度分布のアルミ棒積層体を用いた局所洗掘被害後の直接基礎の残存支持力の検討
 この度は、第19回地盤工学会関東支部発表会におきまして優秀発表者賞にご選出頂き、誠に光栄に存じます。本研究では、異なる粒度分布における局所洗掘被害後の直接基礎の残存支持力について検討を行いました。今回、賞を頂いたことを糧に、引き続き研究に努めてまいります。最後に、指導教員である西岡英俊教授をはじめ関係者の皆様には数々のご指導、ご鞭撻を賜りましたこと、ここに厚く御礼申し上げます。
構造4-3
 中尾 亮輔(茨城大学)
活線拡幅工事における非対称トンネルの支保構造に関する基礎的検討
 この度は、第19回地盤工学会関東支部発表会におきまして優秀発表にご選出いただき誠にありがとうございます。本研究では,活線拡幅工事によって発生してしまう,非対称な支保構造をより合理的なものにするための基礎的研究でありました.今後はより増えていくと考えられる活線拡幅工事に活かせる研究を進めて参りたいと思います.末筆になりますが、研究立ち上げからご指導いただいた小林薫先生をはじめ、ご協力を頂いた飛島建設株式会社の皆様と研究室の方々に心より御礼申し上げます。
構造5-5
 佐野 和弥(東京都市大学大学院)
補強空石積擁壁の地震時土圧に関する遠心場傾斜土槽実験
 この度は、第19回地盤工学会関東支部発表会におきまして、優秀発表者にご選出いただき大変嬉しく存じます。本発表では、遠心場での傾斜実験において補強空石積み擁壁の擁壁ブロックに加わる地震時土圧と物部・岡部式から得られる地震時土圧の比較について報告させていただきました。最後になりましたが、この場をお借りし日頃からお世話になっている伊藤和也教授をはじめとする東京都市大学地盤研関係者の皆様に心から感謝申し上げます。
構造6-5
 伊吹 竜一(鉄道総合技術研究所)
遠心模型実験による盛土の地震時損傷過程の把握
 この度は、第19回地盤工学会関東支部発表会におきまして、優秀発表者にご選出いただき大変光栄に存じます。本発表では、盛土の地震時損傷過程を把握するために実施した遠心模型実験結果と、遠心場で高速度撮影により取得した画像データを用いたPIV解析結果についてご報告いたしました。最後になりますが、関係者の皆様からご指導ご鞭撻賜りましたこと、厚く御礼申し上げます。
防災1-5
 渡辺 真大(茨城大学大学院)
端部を拘束したジオテキスタイルを用いた液状化対策に関する振動台模型実験
 この度は、優秀発表賞を授与していただき、誠にありがとうございます。本研究では、ジオテキスタイル端部拘束によるハンモック効果を活かした液状化対策工の開発を目的に、振動台模型実験の成果を報告させていただきました。本発表会では、意見交換会や交流会等を通し大変有意義な時間を過ごさせていただきました。最後に、ご指導いただいた小林薫教授、安原一哉名誉教授、共同研究先の企業様、研究室の皆様に厚く御礼申し上げます。
防災2-5
 田崎 翔(東京都市大学大学院)
排水パイプの有無による盛土斜面安定性に関する遠心場降雨実験
 この度は、第19回地盤工学会関東支部研究発表会におきまして、優秀発表者にご選出いただきまして大変うれしく存じます。本発表では排水パイプの有無による盛土斜面安定性について、遠心場降雨実験を行った結果を報告させていただきました。本研究を発表するにあたり、ご指導をいただいた指導教員である伊藤和也教授はじめとする関係者のみなさまに、心から感謝申し上げます。
防災3-4
 橋本 拓幸(東京大学)
ドゾウ沢火山性軽石の不攪乱・再構成供試体の三軸圧縮挙動
 この度は優秀発表者にご選出いただき、大変光栄に存じます。本発表では、2008年岩手宮城内陸地震で大規模斜面崩壊・長距離流動が発生したドゾウ沢で採取した軽石を用いた三軸試験の結果を報告いたしました。今回の発表の場で頂戴した貴重なご意見を今後の研究の糧にしたく存じます。指導教員である桑野玲子教授をはじめ、関係者の皆様からご指導ご鞭撻賜りましたこと、厚く御礼申し上げます。
防災4-4
 中根 良太(東京都市大学大学院)
表層ひずみデータを用いた線形回帰モデルによる異常検知手法の検討
 この度は、第19回地盤工学会関東支部研究発表会におきまして、優秀発表者にご選出いただき誠に光栄に存じます。本発表では、遠心場での斜面崩壊実験で計測した表層ひずみデータを用いて、機械学習による異常検知手法の検討について報告をさせていただきました。本研究を発表するにあたり、ご指導をいただいた独立行政法人労働者健康安全機構労働安全衛生総合研究所 平岡様、指導教員である伊藤先生をはじめとする関係者の皆様に心から感謝申し上げます。
防災5-4
 竹崎 奏詠(東京大学)
令和4年8月に被災した濁川橋梁の洗掘被害調査報告
 この度は、優秀発表者にご選出いただきありがとうございます。猛暑の中での現地調査でしたが、苦労が報われ大変光栄です。今後も局所洗掘によって河川橋梁が被災した場合は、現場に真っ先に駆けつけ現地調査を行い、被災要因について考えていきたいです。また、洗掘問題は地盤、水理・河川、そして構造分野の境界問題ですので、上記3分野の勉学に励んでまいります。最後に、当調査に携われた中央大学・東京大学の先生方、学生の皆様へ、この場をお借りして感謝申し上げます。
防災6-3
 杉山 佑樹(鉄道総合技術研究所)
面的応力分布計測システムを用いたアルミ棒積層地盤中の開削トンネル模型実験
 この度は、優秀発表者にご選出いただき有難うございます。本研究では、トンネル周面の応力分布を把握する技術として、面的応力分布計測システムを用いた模型実験について報告させていただきました。皆様から貴重なご意見を頂くとともに、興味深い研究を聴講でき、大変有意義な発表会でございました。最後に、関係者の皆様からご指導ご鞭撻を賜りましたこと、厚く御礼申し上げます。
防災7-4
 佐藤 雄紀(開発計画研究所)
水産系副産物を用いた法面一体型裏法尻対策工に関する実験的研究
 この度は、優秀発表者賞にご選出いただきありがとうございます。本研究では、越水対策工として破砕貝殻を用いる際に、法面と法尻を一体化させた場合の堤体法面に対する侵食抑制効果についてご報告させていただきました。他の発表者の皆様の研究も興味深いものばかりで、大変有意義な発表会となりました。最後になりますが、小林薫教授をはじめとした、関係者の皆様からご指導ご鞭撻賜りましたこと、厚く御礼申し上げます。
環境1-3
 水谷 駿介(中央大学)
再生工場を想定した破砕コンクリートの通水洗浄の方法の検討
 この度は優秀発表者にご選出いただき、誠にありがとうございます。今回の発表では、実際の再生工場を想定した破砕コンクリートの通水洗浄試験の研究結果について報告させていただきました。この経験を糧として、今後もより一層精進して参ります。また、指導教員の平川先生をはじめとし、ご協力くださった研究室の皆様、関係者の皆様にこの場をお借りして心より感謝申し上げます。
環境2-1
 鈴木 陽也(早稲田大学)
遊離Caを保有する産業副産物によるCO2固定化反応における溶液のpHとCa2+濃度の影響
 この度は、優秀発表者賞にご選出いただき大変光栄に存じます。本発表では、CO2固定化試験中の溶液のpHおよびCa2+濃度の推移を測定し、上記2因子がCO2固定化反応に及ぼす影響について考察いたしました。今回、賞をいただいたことを糧にして今後も精進して参ります。最後に、ご指導ご鞭撻賜りました研究室の皆様ならびに関係者の皆様に心より感謝申し上げます。
材料1-5
 中村 陸央(早稲田大学)
セメントを使用しない懸濁系瞬結型注入材の開発
 この度は、優秀発表者にご選出いただき、光栄に存じます。非セメント系材料を用いた懸濁型注入材に対し、ゲルタイムコントロール性を検討した結果について発表させていただきました。地盤改良に伴う二酸化炭素排出の削減を期待しており、引き続き研究に取り組む所存でございます。最後に発表の機会を頂いた地盤工学会関東支部の皆様、研究指導を頂いた皆様に、この場をお借りして心より感謝申し上げます。
材料2-6
 平能 礼嗣(東京大学)
落とし戸試験装置によるアーチング機構の解明
 この度は、優秀発表者賞にご選出いただき、誠にありがとうございます。本研究では、ばら積み貨物船の構造設計を背景に、底板の変位に伴う粒状体のアーチング機構について、落とし戸実験装置を用いて検討いたしました。発表の場や意見交換会で頂戴したご意見やご助言をもとに、今後も実験・検討を進めてまいります。最後になりますが、ご指導いただいた桑野玲子先生をはじめ、研究に関わっていただいた全ての皆様に心より感謝申し上げます。
材料3-5
 堀内 泰我(宇都宮大学)
大谷石と類似石の成分分析に基づいた色調変化のプロセスに関する検討
 この度は、GeoKanto2022におきまして優秀発表者にご選出いただき、誠にありがとうございます。発表を通じ大谷石について知っていただけましたら幸いです。大谷石は趣のある岩石である反面、様々な鉱物を含む岩石であることから、色調変化プロセスについて未解明な点が多くあります。この度の表彰を糧に、今後の研究に邁進してまいります。また大谷石に興味を持たれた方は、ぜひ大谷資料館にお越し下さい。幻想的な地下空間が楽しめます。
材料4-2
 降旗 咲乃(東京理科大学)
排水三軸圧縮における粒形・粒度が砂礫のピーク・残留せん断強度に及ぼす影響
 この度は、優秀発表者にご選出いただき、大変光栄に思います。本研究では、粒子形状と粒度分布が異なる試料を用いて飽和圧密排水三軸圧縮試験を実施し、これらの違いがピーク時と残留時のせん断強度に及ぼす影響を検討しました。発表の場で頂戴した貴重なご意見を活かし、今後の研究に取り組んで参ります。最後になりますが、ご指導いただいた菊池喜昭先生をはじめ、研究に関わっていただいた皆さまに心より感謝申し上げます。
材料5-2
 横谷 遥晃(東京都立大学)
扁平な形状をもつ粒状体材料の異方性に関する研究
 この度は、第19回地盤工学会関東支部発表会におきまして、優秀発表者にご選出いただきありがとうございます。本研究では、扁平粒子を含む粒状体の異方性について三軸圧縮試験を用いて調査しました。今回の発表で頂いた貴重なご意見を参考に、今後の研究活動も精進してまいります。最後に、ご指導賜りました吉嶺充俊先生をはじめ、研究に関わっていただいたすべての皆様に心より御礼申し上げます。
調査・計測1-4
 村瀬 颯太(早稲田大学)
中赤外線・遠赤外線領域における赤外分光法を用いた土の含水比の推定に関する基礎的研究
 この度は、優秀発表者賞にご選出いただき誠にありがとうございます。本研究は、ICT土工の推進に資するために、赤外分光法を用いて測定した、土質試料中の水分子の赤外吸収スペクトルをもとに、含水比を推定する方法の開発を試みるというものです。今回このような賞をいただけたことを糧に、今後の研究活動に励んでまいります。本研究を発表するにあたり、ご指導ご教鞭を賜りました関係者の皆様に心より感謝申し上げます。
調査・計測2-6
 原 佑太郎(東京大学)
地盤内の工事振動の減衰に関する基礎検討
 第19回地盤工学会関東支部発表会において、優秀発表者にご選出いただき、誠にありがとうございます。本研究では、地盤内を伝播するせん断波の伝播特性について、円柱状供試体を用いた室内試験とフィールド試験との結果を比較することで考察を加えたものです。今回、優秀発表者賞をいただいたことを糧にして、今後の研究活動も精進してまいります。末筆になりますが、本研究を行うにあたりご指導いただきました桑野玲子教授をはじめとする関係者の皆様に、心より御礼申し上げます。
調査・計測3-2
 久野 洵(東京大学)
Pythonを用いた現場試験機用ロガーの試作
 優秀発表者賞に選出いただきありがとうございます。オンラインではありましたが、複数セッションで興味深い発表を数多く聞けたため、とても有意義な会でした。私は、今回含めJGS/GeoKantoで「電気電子や信号処理を用いた計測方法の模索」について発表しており、最終的には室内の三軸試験機を現代的な設計で作れるよう奮闘しています。地盤の根本を研究している訳ではありませんが、今後も参加・発表させていただけますと幸いです。
その他5
 小林 源太(日本大学)
弾性論を用いたリバウンド量の算出法の検討
 この度は、第19回地盤工学会関東支部発表会において、優秀発表者にご選出いただき、大変光栄に存じます。本発表では、弾性論を用いた地盤掘削時のリバウンド量の算出法についての研究を発表させていただきました。今回、賞を頂いたことを糧に、引き続き研究に努めてまいります。最後に、本研究を発表するにあたり、指導教員である山田雅一教授をはじめご指導ご鞭撻賜りました関係者の皆様に心から感謝申し上げます。
副支部長特別賞
 板垣 仁菜(早稲田大学系属
 早稲田佐賀高等学校)
ソイルタワー実験に基づく土石流の発生予測に関する考察
 この度は、第19回関東支部発表会で発表の機会をいただきありがとうございました。2017年の九州北部豪雨の土砂災害を経験し、本研究に着想しました。私は名もなき裏山も崩れることがあることをもっと科学的に人々に知ってもらいたい、命を守ってほしいと願っています。まだ課題の多い研究ですが、私の想いを一つの考察にご指導くださった、早稲田大学地盤工学研究室の小峯秀雄教授と地盤研の先輩方に心からお礼を申し上げます。見えない地盤を最先端で守り続けている皆様の研究に深く敬意を表し、私も責任ある研究を継続していきたいと思います。本当にありがとうございました。