「県道藤岡乙女線の乙女大橋架け替え工事と地下の地質、発見された化石」講演会開催報告

関東支部 栃木県グループ
幹事 宮﨑 基浩(芙蓉地質(株))

 2025年11月26日(水)、栃木県立博物館において標記講演会が開催されました。本講演会は、主催が栃木県立博物館、共催が栃木県県土整備部技術管理課、栃木県栃木土木事務所、地盤工学会関東支部栃木県グループ、栃木県地質調査業協会として開催されたものです。オンサイトのみの開催で参加者は57名でした(写真-1)。
 栃木県小山市の思川に架かる県道藤岡乙女線の乙女大橋は、老朽化や道路幅員の狭小といった問題があることから、栃木県県土整備部によって架け替え工事が行われています。現在、新しい橋を架けるための橋脚工事が行われていますが、この工事に伴い、深度15m前後の層準からたくさんの貝化石が発見されました。化石の産出層は約12.5万年前の下末吉海進の際に堆積したものと考えられます。
 開会あいさつでは、栃木県立博物館の琴寄行雄館長よりより、化石の学術的な価値に加え、産官学共催の意義について評価いただきました。講演では、栃木県栃木土木事務所 丑越 勝也 氏より「架け替え工事の概要」、第一測工(株) 福田 二三也、芙蓉地質(株)原澤 剛史 両氏より「調査ボーリングからみた地下の地質」、(株)富貴沢建設コンサルタンツ 小川 吉啓 氏より「橋梁の種類、工法の選定、橋梁の設計、基礎工事など」、栃木県立博物館 河野 重範 氏より「発見された化石とその意義、古環境、古東京湾との関係など」(写真-2)について詳しく説明いただきました。
 講演後には活発な質疑応答がなされ、産出化石の展示観察も行われました。
 栃木県グループでは本格的な講演会への共催参加は初めての試みでした。今後も開催形態を工夫しつつ有意義なイベントを企画していきたいと思います。

  写真-1 会場の様子   写真-2 河野氏講演の様子