令和6年度茨城県宅地開発協議会開発許可等実務者研修会の依頼で、出前講座をしてきました。
日 時:令和6年12月20日(金)13時30分~16時45分
場 所:茨城県四町村会館 大会議室
研修者:約100名(茨城県の自治体のい審査部局)
タイトル:「過去の災害と盛土規制法の許可審査のチェックポイント」
2021年7月に静岡県熱海市でずさんな造成工事による盛土が大雨で大規模な土石流災害が発生し、28名が亡くなるという甚大な被害をもたらしました。この災害を契機に、国は宅地造成等規制法を見直し、2023年5月に「宅地造成及び特定盛土等規制法」(通称:盛土規制法)を施行されました。この法律は、盛土による災害から国民の命を守るため、全国一律の基準で包括的に規制を行うことを目的としています。出前講座では、過去の事例をできるだけ多く、この盛土規制法の許可審査のチェックポイントを分かりやすく説明してほしいとのことでした。安全性を確保するためには、盛土を行うエリアの地形や地質に応じた許可基準が設定されており、これに基づいて調査・安定計算・対策が求められます。具体的には、施工状況の定期報告や中間検査、工事完了時の検査が義務図けられました。
以下は、翌日にいただきました担当者からのお礼のメール内容です。
「先日はお忙しい中、ご講演いただき、誠にありがとうございました。先生のご講演により、参加者一同、法規制内容と現象の結びつきについて深く理解することができました。以前は表面上の理解でいっぱいいっぱいだったところ、具体的な事例を多くご紹介いただきながらの解説によって、法規制の趣旨への理解度が大変深まりました。また、研修会後に実施したアンケートでは、「大いに参考になった」という声が多く寄せられ、参加者からも大変好評でした。先生にご講演をお願いして本当に良かったと感じております。」
受講者に難しかったかなと感じていたところでしたので、内心ほっとしました。また、こうした機会があれば、再チャレンジしたいと思います。こうした機会を与えていただきました関係者に、この紙面を借りて感謝申し上げます。
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