特別講演会「ゼネコン、研究所、鉄道事業者を経験した
トンネル技術者が地盤工学に期待する事」開催報告

関東支部 企画総務グループ
副幹事長・立石 亮((株)アサノ大成基礎エンジニアリング))

 地盤工学会関東支部では、正会員、特別会員の区別なく(会員限定)どなたでもご参加いただける産官学の著名な講師による講演会を開催している。10月開催の特別講演会「ゼネコン、研究所、鉄道事業者を経験したトンネル技術者が地盤工学に期待する事」は、小西真治氏(株式会社アサノ大成基礎エンジニアリング 理事)を講師として令和5年10月20日(金)17時~18時に、地盤工学会会館地階大会議室より、対面とZoomウェビナーを用いたオンライン配信のハイブリッド講演会として実施した。
本講演は、鉄道総研、運輸機構等の委員会の経験から「調査の大切さ」や「技術者や研究者の育成の大切さ」、東京メトロの経験から「維持管理での設計、施工、維持管理の連携の大切さ」。また、ゼネコンから事業者に転職して感じた事、例えば「考え方の違い」や「プロジェクトの進め方の特徴」等、様々なトンネル技術者の豊富な経験を題材とした。
参加者は、ゼネコンや建設コンサルタントの実務に携わる技術者が多く、行政あるいは学生などの参加もあった。コロナ禍以降も会議室の人数制限を設けていることから、対面での参加は同日開催の商議員会メンバーと特別会員2級以上の会員限定行事として開催した結果、対面が27名、オンラインが103名の計130名の参加をいただいた。対面での参加を頂いたこともあり、講演会後には時間を延長して質疑が行われ、活発な議論もあり盛況のうちに終えることができた。
オンライン配信と対面のハイブリッドで開催し、参加費は無料であったため関東支部以外の日本全国からの会員の方に参加いただけた。今後、対面、オンラインあるいはハイブリッドの開催の良い特徴を生かし、地盤工学会の会員ニーズにこたえられるような企画を実施していきたいと考えている。

写真-1 小西様ご講演の様子 写真-2 会場の風景