「南山東部土地区画整理事業 高盛土工事現場見学会」 開催報告

地盤工学会関東支部 企画総務グループ
幹事 加藤 謙吾 (佐藤工業(株))

 2019年5月13日(月)、東京都稲城市南東部に位置する南山東部土地区画整理事業区画で高盛土工事現場の見学会が行われました。本地区は、京王電鉄相模原線の稲城駅と京王よみうりランド駅のほぼ中間に位置します。本見学会は、参加者20名と幹事2名が参加しました。天候は晴れで、5月中旬としては汗ばむ陽気になりました。
本見学会を開催するに当たり、南山東部土地区画整理組合の担当者と内容の打ち合わせし、悪天候時の対応や服装、現場を歩く際の注意事項等を確認し合いました。本見学会は高盛土現場を歩くことから、汚れてもよい服装であること、ヘルメットを持参すること等が注意事項に上がりました。
当日は、京王よみうりランド駅前に集合し、徒歩で10分程の距離にある高盛土工事現場へ向かいました。また、現場の案内を整理組合及び施工業者である大成建設の担当者の方に担当頂きました。本現場は、高盛土現場から京王よみうりランド駅方面へ抜ける道路トンネルと高盛土による造成地とに分かれており、近年行われた首都近郊の区画整理事業としては大規模工事となります。道路トンネルは、土被り厚が小さいため地盤沈下に注意を払らいながら施工を行ったとのことです。盛土は、東京都の宅地造成に関わる規準に記される最大高さ18mを超えることから、本高盛土工事の安定体対策のために、液状化や残留沈下量、円弧すべり等に対する規準が改めて設けられたとのことです。高盛土には、現場から採取される稲城砂とロームが用いられました。高盛土を安定させるために、排水シート、導水管及び集水桝の設置、砕石排水層等を設けることにより、雨水の盛土内への浸透を防ぐ対策が取られていました。高盛土には現場を一望できる高台が設置されており、工事現場の様子、切土面に露出した地盤構造、遠くに広がる稲城市等を臨むことが出来ました。
高盛土現場を見学後、組合事務所に移動し,本土地区画整理事業の概要についてお話し頂きました。ここでは、事前に用意された資料をもとに、整理事業の経緯や規模、事業費、工期等が説明されました。また、質疑応答の時間も設けていただき参加者から、高盛土の安定対策や品質管理、ICTの現場への適用等,様々な質問が上がり、参加者の強い興味が伝わってまいりました。組合事務所での説明後、稲城駅前にて解散し、懇親会参加者は稲城駅前の居酒屋でお酒を交わしました。
末筆になりますが、今回の見学会の準備及び当日の案内までご協力をいただきました南山東部土地区画整理組合様及び大成建設様に厚くお礼を申し上げます。

写真-1 高盛土造成現場を歩く 写真-2 トンネルの案内の様子