「極大地震時における表層地盤の強い非線形現象とその影響に関する研究シンポジウム」開催報告 |
関東支部 極大地震時における表層地盤の強い |
平成27年度から3年間にわたり「極大地震時における表層地盤の強い非線形現象とその影響に関する研究委員会」を立ち上げ表層地盤の強い非線形問題について検討してきました。委員会発足1年後に熊本地震が発生し2度も震度7の地震が観測され、阿蘇カルデラ内には表層滑りと流動にともなうgraben/horst状の地盤変状、熊本市内には広域の液状化、益城町周辺には横ずれ断層上の表層地盤のRiedelせん断帯など、生々しい地盤変状が発現されました。これらは、あらためて強震時の地盤の非線形現象解明の重要さを実感させるものでした。極大地震時の地盤変状の予測には、地盤性状の精密な調査と入力地震動の適切な想定のもとに、履歴材料としての地盤の状態変化に追随する土骨格の弾塑性理論や、空気~水~土連成の非線形計算力学が強く求められるようになってきています。 |
写真-1 参加者の概要 | 写真-2 安田先生のご発表 |