どんなに偉い先生も優れた熟練技術者も、かつては若くて未熟だったころがあったのです。そんな方々も地盤工学会を通じて同世代の技術者と出会い、互いに学び、交流を続け、気が付けば立派な技術者となった、と年配技術者は感じていると思います。若い技術者の学会離れが懸念されている昨今、若い技術者同士が集い、気兼ねなく、意見交換をしてもらいたい。年配技術者の楽しくも意義のあった経験を今の若い技術者の方々にも味わってもらいたい。その中で成長しいって欲しい。そんな願いを込めて、関東支部は「若手技術者を対象とした意見交換セミナー」を企画し、以下の内容で開催しました。
・開催日時:平成30年6月28日(木)13:00~6月29日(金)12:00 1泊2日のセミナー
・開催場所:マホロバマインズ三浦
・参加人数:若手19名、関東支部幹事6名、顧問3名(石原先生、國生先生、安田先生)
当日は、本格的な夏の到来を思わせる暑さの中、多忙な業務を押して技術男子14名と技術女子5名が参加頂きました。開催場所は、京急三浦海岸駅から徒歩10分のホテル兼研修所で、観光客も多く集う大変綺麗な施設でした。温泉あり、おいしい食事あり、会議室は青く澄んだ三浦海岸を眺望できる配置で、参加者の気分をリラックスさせる最高のロケーションでした。
セミナーは、参加者の技術発表とそれに対する自由な意見交換を下地に進めました。発表は、調査あり解析あり現場施工問題あり、さらにはi-constructionに関わる最新技術もある盛り沢山の内容でした。討議は明るい雰囲気の中で闊達に行われ、さらに、顧問の先生方からの愛情ある質問と提言も加わり、大変盛況であったと思います。懇親会でも初対面でかしこまるかと思いきや、あっという間に歓談の場となり、座敷の中を皆が移動しつつ名刺と意見と笑顔が飛び交っていました。宿泊は、複数人が相部屋となる旅館形式を敢えて設定しました。図らずもワールドカップの日本対オランダ戦と重なり一部の部屋では25時くらいまで盛り上がっていたようでした。2日目のセミナーも初日の疲れもなく相変わらず闊達であり、若手の熱意を感じました。アンケート結果によれば、セミナー内容に対する満足度は91%、セミナー会場に関する満足度は72%で概ね好評であったと思います。一方、セミナー発表と質問時間の不足や相部屋への不満などが散見されており、それぞれの意見は、今後の参考になると思います。
今回の企画は、多忙の中細かな対応と協力を惜しまなかった幹事の皆様と事務局の青木様、無理を押して参加頂きました顧問の石原研而先生、國生剛治先生、安田進先生のご協力があっての成功であったと思います。この場をお借りして深く感謝を申し上げます。
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