「宇都宮市中里原 現地説明会および勉強会」開催報告

関東支部 栃木県グループ
宮崎 基浩,黒崎健一(芙蓉地質(株))

 栃木県グループでは,平成28年1月30日(土)に宇都宮市上河内生涯学習センターにて,「氷期の北関東の森~宇都宮の2万年前の植物化石からわかること~」と題し勉強会を開催しました。
 宇都宮市中里町ゆずっこ公園には,造成工事時に周辺を代表するテフラが立面・平面的に明瞭に露頭し,大変貴重で興味深いものでありました。発見された時点が工事施工中であったため限られた時間の中でサンプリング,測量などを実施し,採取試料について分析・研究等が行われてきました。
その中でも採取土中に検出される植物化石から古環境を研究された,千葉大学大学院園芸学研究科の西内李佳様に研究成果について講演をいただきました。
 予定では,現地において(株)土質リサーチの代表取締役である大里重人様より,地形・地質の成因等について現地説明会も予定していましたが,前日に降った雪の影響から室内での説明会に変更しました。
 前日からの降雪という悪条件にも関わらず,当日は34名(内,小学生2名,高校生1名)もの参加をいただき,無事に勉強会を開催することができました。
 勉強会は,栃木県グループ幹事の宇都宮大学清木准教授司会のもと,13時30分より勉強会を開始しました。同グループ幹事の喜内敏夫氏(芙蓉地質(株))より開催の挨拶があり,次いで講師2名の紹介が行われました。
 今回,プログラムを変更し,はじめに(株)土質リサーチ代表取締役 大里重人様より,地形・地質の成因等(特にテフラの供給源)について,急遽現地説明から室内の講義に変更になったにもかかわらずスクリーンを利用しわかりやすい説明をいただきました。
 10分の休憩を挟んだ後、西内様の講義に移りました。
西内様は,参加者にクイズを出題されたり,中里原で採取された植物化石のサンプルを参加者全員に見てもらったりと,参加者を巻き込んでの講義となりました。
現在が「氷河時代」であること,植物化石の分析方法,「最終氷河最寒冷期」のゆずっこ公園付近には現在の北海道北部に見られるような亜寒帯針葉樹と落葉広葉樹が混生する森があったことなどを,様々な図や表などを用いてわかりやすく説明していただき大変勉強になりました。
 講義後の質疑応答の場面では,両講師に対してたくさんの質問があったほか,「このような講義をしてくれてありがとうございました」と参加者から温かいお言葉も頂戴し,最後に栃木県グループ幹事の林健太郎氏(五洋建設(株))より閉会の挨拶をいただき盛況のうちに勉強会を終了することができました。
 最後になりましたが,雪の影響が大いに残るなか,参加していただいた皆様,そして遠方から講師として来て下さった大里様・西内様には深く御礼を申し上げます。

写真-1 清木氏の司会 写真-2 喜内氏の開催挨拶
写真-3 大里氏の講演 写真-4 西内氏の講演
写真-5 参加者の様子 写真-6 林氏の閉会挨拶