平成27年度 神奈川県地盤工学セミナー 開催報告

関東支部 神奈川県グループ
幹事 田中 洋輔

 平成27年12月7日(月) の午後に、平成27年度神奈川県地盤工学セミナーが開催されました。開催場所は、関東学院大学関内メディアセンターと関内駅、馬車道駅から徒歩10分圏内で、比較的アクセスが容易な場所となっています。このセミナーでは、毎年、地盤工学会、土木学会で受賞された研究、最新の土木プロジェクト等からテーマを選び、地盤工学に関する最新情報に関してご講演頂いています。今回も3名の講師の方をお招きし、各講師からの地盤工学に関する最新トピックについてご講演頂きました。セミナーの参加者は68名と学生の方を中心に多くの方にご参加頂きました。
 今回のセミナーでは、放射性物質を含んだ土壌に関する地盤工学の取り組み(産総研、保高様)、津波堆積物の分別・再利用技術(大成建設、宇野様)、首都高速道路横浜北環状線のシールドトンネルの拡幅技術(首都高速、溝口様)について講演して頂きました。50分という限られた講演時間の中で、各講師の方は、地盤工学の最新および詳細な情報について熱心に情報発信されました。各講演後の質疑応答も活発な意見交換がなされました。
 また、セミナーの恒例となっている学生ポスターセッションを開催しました。学生ポスターセッションは、神奈川県内の大学の学生から参加者を募り、各自の研究についてポスターセッションで発表して頂いています。今回は、横浜国立大学、東海大学、関東学院大学から8名の学生にご参加いただきました。30分間の短いセッション時間の中で、各自の最新の研究について説明し、セミナー参加者からの質問に答えながら、お互いの情報交換を重ね、交流を深めていました。また、ポスター内容に関して、投票が行われ、セミナーの閉会の挨拶時に、優秀発表者に対する表彰も行われました。
 神奈川県地盤工学セミナーは、もともとは横浜国立大学で開催されていたセミナーを起源として発展していったもので、毎年多くの方にご参加いただいています。今回のセミナーも多くの参加者があり、大変盛況なセミナーとなりました。神奈川県グループでは、来年度のセミナーの開催に向けて、地盤工学の最新情報の発信と情報交流を深め、参加者にとって有意義な時間と場所を提供できればと考えています。

写真-1 講演の様子(産総研 保高様) 写真-2 学生ポスターセッションの様子