会員サービスグループでは,横浜市の南本牧廃棄物最終処分場で行われている高密度化工事の見学会を,平成27年10月27日に開催いたしました。当日は21名のご参加をいただき,天候にも恵まれて盛況のうちに終えることができました。
南本牧廃棄物最終処分場では,現在埋め立て部分を高密度化することで,処分容量の増大と処分場の延命化を図るための工事が進められています。今回見学させていただいた廃棄物静的圧縮減容化工法(リフューズプレス工法)は,パイルドライバーに特殊なオーガー(貫入体スクリュー)を装着させ,正転で廃棄物層を掘削しながら現地盤を横方向に圧縮し,所定の深度まで到達させた後,空いた孔に廃棄物(焼却灰)をバックホー及びコンベアユニットにて投入し,オーガーを反転して廃棄物を孔内で締固めながら引き抜くことにより,新たな埋め立て容量を生み出すものです。本工事により,3年間の処分場延命化が図られるとのことです。
事業の概要から工法の詳細まで,ご担当者からご説明いただきました。現場では施工機の間近で,貫入から廃棄物の投入・引抜きまで一連の作業を,丁寧な説明を交えて見せていただき,特殊な施工内容を理解することができました。また,廃棄物のストックヤードでは,主灰,飛灰,下水汚泥焼却灰の3種類の特性の違いや,工事に際しての留意点および工夫などについても教えていただきました。見学後,会議室に移動しての質疑応答では,参加者から多くの質問が挙げられ,処分場の延命化への関心の高さと環境面での重要さを実感しました。
今回の見学会は事業主である横浜市をはじめ,東亜JV・リヒューズプレス協会・海洋工業の方々のご協力とご配慮により実現いたしました。紙面を借りまして厚く御礼申し上げます。
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