舟戸大橋架換に伴う地盤改良工事他の見学会 開催報告

関東支部 千葉県グループ
リーダー幹事 若月 洋朗

 千葉県グループでは、平成27年度の現場見学会を千葉県印旛土木事務所と千葉県水産総合研究センターの協力を得て、舟戸大橋架換に伴う地盤改良工事と内水面水産研究所の施設見学を、8月4日に実施させて頂きました。当日は、猛暑の中ではありましたが、17名のご参加を頂き、無事終了しました。

1.舟戸大橋架換に伴う地盤改良工事の現場見学
 見学者は、JR津田沼駅に集合後、バスにて千葉県印西市の現場に向かいました。現場では、施工の概要を千葉県印旛土木事務所の澤田副主査から、地盤改良工事の概要を竹内建設㈱・㈱不動テトラの担当者の方々から説明を受けました。
 今回見学させて頂いた工事は、舟戸大橋のA2橋台の基礎工事に関わる地盤改良工事であり、工種は、深層混合処理工法(CI-CMC工法:スラリー撹拌工)でした。本工法は、橋台施工箇所のGL-20m付近までに厚く堆積する軟弱地盤の支持力向上・沈下防止・液状化対策を目的として、橋台予定範囲に計117本の改良杭を施工するものでした。工法自体は、軟弱地盤の対策工法として一般的なものですが、当該施工エリアが比較的狭いことから、通常の施工マシンが使えず小型のものとなり、セメントスラリーを地中に送るためのロッドを継ぎ足す工程が必要になるなど、非常に高度な施工管理が要求される工事とのことでした。現場見学では、実際に1本の改良杭を施工し始めてからロッドを継ぎ足すまでの約40分に渡る作業を、丁寧な説明を交えて見せて頂き、特殊な施工内容を確認することができました。

写真-1 実際に施工されている地盤改良杭の見学風景 写真-2 舟戸大橋現場での参加者集合写真

2.千葉県水産総合研究センター(内水面水産研究所)の施設見学
地盤改良工事の見学後、内水面水産研究所の施設見学を行いました。はじめに当研究所の平田主任上席研究員から、当該施設の概要と印旛沼の歴史、沼に生息する生物について説明を受けました。その後、県内の沼などに生息する生物を実際に見せていただきました。また、外来種への対応として、特定指定された魚類のバス類(ブラックバス、ブルーギルなど)、爬虫類のカミツキガメによる生態系の変化が懸念されており、継続的な駆除作業が続けられているとの説明を受けました。
以上で現場・施設の見学を終え、JR津田沼駅に移動後、今回の現場見学会を終了し、解散しました。