アフター5談話会「造成宅地の耐震対策に関する研究委員会活動報告」

地盤工学会関東支部
会員サービスグループ

 平成26年4月23日(水)に地盤工学会地下大会議室にてアフター5談話会「造成宅地の耐震対策に関する研究委員会活動報告」を開催いたしました。
 地盤工学会関東支部では,平成18年に宅地の耐震性に関する研究委員会(委員長:安田進東京電機大学教授)を設置して活動してきました。平成23年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震では,多くの低地の宅地において液状化による被害が発生したことを受け,同委員会は,液状化による戸建て住宅の被害に関する情報を収集し,被災と地盤条件との関係などを分析したほか,浦安市「木造住宅の耐震相談会・住宅の傾斜復旧等相談会」へ相談員を派遣しています。
 今回の談話会では,同委員会の研究成果普及活動の一環として,平成25年5月に発行した委員会報告書「液状化から戸建て住宅を守るための手引き」を中心に,液状化による戸建て住宅の被害パターンと検討が必要な項目,液状化対策工法等について,委員長の安田進教授と幹事の大林淳様(株式会社不動テトラ)に講演していただきました。
 本講演会には,正会員51名,非会員8名が参加し,戸建て住宅を液状化被害から守るための地盤改良・補強の有効性等について,ディスカッションでも活発な討議が行われました。参加者の所属は多岐にわたり,また,参加者の半数近くが同委員会の報告書を購入するなど,関心の高さが伺えました。
 最後になりますが,貴重な公演をしていただきました安田先生,大林様に対し深く御礼申し上げます。

          

講演会の様子

                    

             安田進教授(東京電機大学)

    大林淳様(株式会社不動テトラ)