1. はじめに
関東支部は,会員へのきめ細かなサービス提供や学会活動の活性化を図るべく2004年に発足し,このたび10周年を迎えるに至りました.2013年度からは, 10周年を冠して内容をより充実した見学会,講演会等を支部・県グループで企画し,多数のご参加をいただいて参りました.一方,一般の方々への活動紹介や対話的なPRなど,これまで定常的には取り組みがなかった類の企画を検討する母体として,10周年記念事業委員会を別途発足致しました(表-1).秋口以降,関東支部企画・総務グループや,運営委員会の場を含めて企画検討,審議にあたり,このたび,新宿郵便局ATMコーナーイベントスペースでのミニ展示を開催しました.
7日間の限られた期間でしたが,一般の方々,学会関係者に多数お越し頂き,盛況に終わることができました.本稿にて,展示内容と開催状況を報告します.
2.展示内容
開催状況を写真-1に,展示内容を写真-2,3に示します.学会活動の大まかな紹介として,「学術技術の進歩への貢献」,「技術者の資質向上」,「社会への貢献」に分けた学会説明と,災害調査や地域地盤相談員の派遣,出前授業といった活動紹介写真,さらにはドクターモグの漫画の一コマを添えました展示パネルとともに,学会パンフレット,ドクターモグの地盤工学入門,書籍チラシ,閲覧用の書籍サンプルを準備しました.また,郵便局での開催にちなんで,「絵葉書で振り返る地盤・土木・建築」と題した企画を催し,約60枚の復刻版絵葉書を展示しました.素材は,大里重人様(正会員,土質リサーチ㈱)のコレクションをご提供いただいたもので,災害,インフラ,施工等,一般の方々,地盤技術者にも大変興味深いものを取り揃えました.また,対象の絵葉書は主に戦前のもので著作権が切れているため自由に利用できることから,関東大震災関連の絵葉書等,4種類については10周年記念ロゴを入れて来場者に配布しました.さらに,一般の方の生活の中に少しでも地盤工学会の名前を露出させていただくことを考え,10周年のロゴを入れた防災グッズ(690mlのボトルに懐中電灯,防寒シート,ホイッスルが入ったもの)を配布用に準備しました.今後の学会活動に反映すべき声を吸い上げるために,展示内容,地盤工学会に関するアンケートへの回答と引き換えに,本品をお渡しする形にしました.
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