国際講演会「Principles of Geotechnical Forensic Engineering and Case Studies」

(地盤技術における法工学の基本と事例)行事報告

企画総務グループ幹事

阿部 慶太((財)鉄道総合技術研究所)

 平成22年12月22日17時~19時において,地盤工学会地下大会議室にて標記の講演会が開催されました。ご講演は台湾科学技術大学のウェイ・リー先生に頂きました。当日は14名の方に御参加を頂きました。
 ご講演は,先生がご経験された台湾での陥没事故における原因調査やそれらから得た教訓を下に,地盤技術における法工学の基本についてご講演頂きました。
事故の原因調査を行う際の組織・倫理に関する点から、調査を行う際の方法、調査後の対応、補修作業の取り組みに至るまでの一連について、法工学の立場からどのように考えていくべきかについてご説明され、事故がどのように生じたかシナリオを描くことの重要性、比抵抗探査など先端技術を用いて地盤内の状態を把握し、それらの結果に基づき補修方法を選定することの重要性をご指摘されました。
 講演終了後,会場から建設業としての法工学の立場、地盤工学の専門的な立場からのご質問があり,不確定要素が多い地盤技術に関わる事故に対して法工学の立場からどのよう考えていくべきか関心があったのではないかと思われます。
 最後になりましたが,貴重な講演を頂きましたリー先生と、共催を頂きました國生先生はじめ中央大学理工学部の皆様に対し深く御礼申し上げます。

  

         写真1:講演の様子              写真2:感謝状授与の様子