第5回 学校対抗ソイルストラクチャーコンテスト 開催報告

公益社団法人地盤工学会関東支部
会員サービスグループ幹事
東京大学 山田 卓

 地盤工学会関東支部では,平成22年12月11日(土)に日本大学船橋校舎にて第5回学校対抗ソイルストラクチャーコンテストを実施しました。平成18年度より昨年度まで,主に関東地方の学生会員向けに開催しておりました「ソイルタワーコンテスト」の名称を「ソイルストラクチャーコンテスト」と改め,内容も従来のタワー型のみでなく,様々な種類や形状の構造物を土で作製し,その強度や設計・施工のアイデアを競うものに変更しました。今年度は,「ソイルブリッジ」を題材として,設計施工力を競う内容でコンテストを開催しました。
 コンテストは,以下の規定にて基づいて実施されました。
①与えられた5種類の地盤材料を配合して突固め供試体を作製し,一軸圧縮強度を求める。
②①で得た一軸圧縮強度を用いてソイルブリッジを設計・作製する。
③材料の配合割合を変えて,何度でも一軸圧縮試験を行ってよい。
④地盤材料と機材は運営者より支給される物のみを使用しなければならない。
⑤審査項目は,耐荷重,計算耐荷重と実耐荷重の差(ソイルブリッ値),プレゼンテーション(設計方法)とし,総得点の高いチームが優勝とする。
 今大会へは日本大学,東京大学,東京都市大学,関東学院大学,横浜国立大学から各1チームの参加がありました。試料の配合割合や突固め方法,設計耐荷重の算定にそれぞれのチームが工夫を凝らしていました。特に,横浜国立大学チームはソイルブリッジの耐荷重の算定にFEM解析を導入しており,日頃の研究活動の成果を活かした取り組みに感心しました。
 耐荷重,計算耐荷重と実耐荷重の差(ソイルブリッ値)およびプレゼンテーションの各部門の1位がそれぞれ表彰され,日本大学チームが今年度のソイルストラクチャーコンテストの総合優勝に輝きました。(表-2)
 本コンテストの運営に際して,日本大学および東京都市大学の学生の皆さんには多大な協力を賜りました。末筆ではありますが,ここに記して謝意を表します。

表-1 参加チーム一覧                                 表-2 入賞チーム一覧

日本大学 理工学部 社会交通工学科 地盤工学研究室

 

総合優勝

日本大学

東京大学工学系研究科社会基盤学専攻 土質・地盤研究室

 

耐荷重賞

東京大学

東京都市大学工学部都市工学科地盤環境工学研究室

 

ソイルブリッ値賞

日本大学

関東学院大学地盤防災工学研究室

 

プレゼン賞

横浜国立大学

横浜国立大学 地盤研究室

 

 

 

 

 

  

              写真-1 太田秀樹支部長(審査委員長)  写真-2 東京都市大学チーム

              今年度もコンテストに参加していただきました。

  

            写真-3 東京大学チーム(耐荷重部門一位)写真-4 日本大学チーム(ソイルブリッ値部門一位,総合優勝)

  

            写真-5 横浜国立大学チーム(プレゼン部門一位)写真-6 関東学院大学