「中部横断自動車道醍醐山トンネル建設事業に関わる現地見学会」の報告
山梨県グループ
後藤 聡(山梨大学)
山梨県グループでは、中部横断自動車道醍醐山トンネル建設事業に関わる現場見学会を、国土交通省甲府河川国道事務所のご協力により、平成22年8月6日(金)に開催いたしました。当日は猛暑の中、36名の方が現場見学会に参加されました。
中部横断自動車道は、静岡県静岡市を起点に、山梨県甲斐市を経由して長野県佐久市に至る延長約132kmの高速自動車国道です。国土交通省甲府河川国道事務所は、新直轄事業として山梨県区間(富沢~六郷間)の延長約28kmを担当されています。その中で醍醐山トンネルは、総延長2,414mのトンネルであり、平成22年4月末からトンネル掘削工事に着手しています。トンネル計画箇所の主要地質は第三紀の泥岩・砂岩の互層等で構成されています。地山掘削は現在、上半先進ショートベンチカット工法で施工されています。また、脆弱な地山掘削に当たり先受け工法等補助工法を併用して掘削を進めているところです。
国土交通省甲府河川国道事務所の方に、トンネル施工状況、切羽の状況等についてご説明いただき、現地で活発な意見交換を行いました。切羽は泥岩・砂岩の互層になっており不安定な場合は吹付けによる安定を行っているとのことでした。見学当日は切羽が安定していたので吹付けは行われておらず、切羽の状況を直接観察することができました。
また、近くの河川を横切る橋梁基礎工事の大口径深礎杭の現場見学も行いました。
写真―1 切羽の前での集合写真 写真―2 トンネル内での現場見学の状況