「東京外かく環状道路(外環)千葉区間の見学会報告」

千葉県グループ幹事・山田

 

 千葉県ブループでは、国土交通省・首都国道事務所および東日本高速道路(株)千葉工事事務所のご協力により、7月29日に東京外かく環状道路(外環)千葉区間の現場見学会を行いました。
 外環千葉区間は平成27年度全線開通予定で鋭意工事が進められていますが、今回の見学会ではその全体の進捗状況と、京葉道路と接続する京葉JCTの工事の様子、国分地区で施工された掘割構造の試験工事の様子、ごく薄い土被り条件のもとでのトンネル工事(小塚山トンネル)の結果などについて現地を視察したものです。
 市街地で周辺環境に与える影響を最小限に抑える様々な設計施工上の工夫は地盤工学に携わる会員にとって極めて有意義なものとなりました。
 当日は、朝からの豪雨と強風にもかかわらず、熱心な33名の参加者が市川駅に集合し、①京葉JCT工事地区~②国分掘割試験工事地区~③小塚山トンネル工事地区の3工事地区を見て回り、最後に外環松戸相談所で総括的な説明を受けました。
 ①京葉JCT工事地区では、残念ながら雨の影響で工事地区を見てまわることはできませんでした。当地区は、市街地であり、かつ複雑な地下構造となるため、難工事となることが予想されています。現地には工事による渋滞発生をさけるため、仮設の工事用道路ができていました。

               

               ①京葉JCT工事地区(仮設工事用道路)

 ②国分掘割試験工事地区は、市街地での本格的な施工に先立ち、安全かつ品質の高い工事を実現するために試験施工を実施した区間であり、開削工法とケーソン工法の2ケースでその効果と影響を確認しています。

    

②国分掘割工事地区                        ③小塚山トンネル工事地区

 ③小塚山トンネル工事地区は、小塚山の自然をまもるために土被りの薄い条件での工事で、パイプルーフ工法が採用されています。本線は開通し、現在は側道を施工中です。また、周辺住民からの要望・配慮により工事現場を建屋構造とし、透明の囲い板を採用しています。

     

透明仮囲い                              外環松戸相談所屋上より

 最後に現地を案内してくださった国土交通省・首都国道事務所副所長絹川様、東日本高速道路(株)千葉工事事務所副所長松村様をはじめとする担当者の方々ありがとうございました。