千葉県グループでは5月21日に「事業継続を可能とするための既存構造物周囲の地盤改良 (補強)工法に関する研究委員会」の報告会を千葉工業大学津田沼キャンパスで開催されました。
この報告会は上記研究委員会の要請により千葉県グループが千葉県下の会員を対象に開催したもので、当日は研究委員会の岸田委員長をはじめ4人の研究委員会のメンバーから研究成果の報告に引き続いて参加者全員による意見交換会が行われました。
研究委員会からは,事業継続計画(BCP)の対策として「適切な地盤改良技術」を選択する上では,施工上の制約,効果の評価,期間,コストなど多くの課題がることから、地盤改良技術をBCPの概念から見直すことによって,現在中々進まない既存構造物の耐震対策に地盤改良技術を役立たせる方策などについて行ってきた研究成果について報告されました。
意見交換ではBCPに対する事業者の認識の温度差に対する対応、事業者が巨大地震の発生の危険度に対する認識により事業者の意思決定が左右されることから巨大地震の発生確率をどのように考慮したらよいか、費用対効果では工費の観点だけでなく事業全体での比較や対策費に加えて事業損失などの考えを盛り込んだらよいのではないかなど、活発な意見交換がありました。 |