実務に役立つ「群馬の地盤工学Q&A」講習会開催報告

 

佐田建設株式会社 久保田 佳幸

 

 今年度、地盤工学会関東支部群馬グループでは、群馬県特有の地盤に対する技術的課題を考え、地域社会での地盤工学技術の向上と発展を目的に、「群馬の地盤工学Q&A」と題する技術者講習会を11月26日(木)に前橋市市民文化会館にて開催しました。

 この技術講習会には、県内の地盤工学技術者を中心に約40名のご参加をいただきました。

 この技術講習会では、まず最初に地盤工学会関東支部の太田秀樹先生と東畑郁生先生による特別講演が行われ、「地盤工学と社会の接点」と「地震時の斜面大崩壊の後遺症と現地観測及び早期警報」について、貴重なお話しを聞かせていただきました。

 続いて行われた「群馬の地盤工学Q&A」では、事前に参加者から提出された11問のQ(質問)に対して、そのA(回答)を群馬グループ代表の4名先生(樋口・栗原・小山田・櫛谷)が解説しました。

 また、超難問であり群馬グループ代表では回答が困難なQ(質問)に対しては、太田秀樹先生と東畑郁生先生によるご回答をいただき、参加者一同が両先生の深い知識と見識に地盤工学の真髄を見せられたように思いました。

 講習会終了後は、約20名の参加者にて太田秀樹先生と東畑郁生先生を囲んでの意見交換会が行われ、地盤工学の枠を超えた広い範囲でも意見交換が活発に行われました。

 地盤学会関東支部群馬グループは、今後もこのような地域の抱える様々な課題に対して技術者講習会や見学会を企画し、地域社会の要請に応える地盤工学の構築とその発展と考えております。今後も、皆様のご指導とご協力をよろしくお願いします。

写真―1:太田先生のご講演          写真―2:東畑先生のご講演

写真―3:講習会会場             写真―4:意見交換会会場