「北千葉道路建設事業および成田新高速鉄道建設事業現場見学会の報告」
千葉県グループ幹事・沓澤 貞雄
千葉県グループでは千葉県北千葉道路建設事務所、成田高速鉄道アクセス株式会社、(独)鉄道建設・運輸整備支援機構の御協力により、7月30日北千葉道路(一般国道464号)およびそれに併設して建設中の成田新高速鉄道の現場見学会を行いました。
[真中の2連ボックスが鉄道用ですでに軌道の敷設が始まっている、両側が道路用のボックスです]
当日は猛暑の中を見学に参加した者30余名は、千葉県北千葉道路建設事務所の湯浅建設課長および鉄道建設・運輸施設整備支援機構成田建設所の中山所長さんの案内で管内の土工工事、構造物の基礎工事の様子を熱心に見てまわりました。
[猛暑の中で説明を受ける見学者]
現場は北総台地に広がる千葉ニュータウンを貫いて走る北総鉄道線の終点・印旛日本医大駅の東側から印旛沼の低地を通過しJR成田線を横切る一帯で、台地から低地に移るところでは関東ロームとその下位の砂層の長大な切土工事が、また印旛沼低地では印旛沼に流れ込む河川を横切る橋梁の基礎工事が行われており見学者の興味をひいていました。
特に関東ロームと未固結な砂層の長大な斜面は直前の雨によるガリ侵食を発生しており、法面保護が急がれるようでした。
[長大な切土斜面・すでにガリ侵食が始まっている]
また北印旛沼と西印旛沼をつなぐ捷水路をわたる印旛捷水路橋の橋脚は鋼管矢板井筒基礎で構築されて、出来上がっており鉄道ではすでにトラスの橋げたも架設され、これから軌道の整備が行われる段階でしたが、道路ではこれから箱桁複合ラーメンのフレームが架設される計画で箱桁架設時の施工精度を如何に確保するかが課題のようでした。
[奥はすでにトラス桁が架設されている鉄道用橋梁、手前は道路用の橋脚、この上に鋼製箱桁が剛結され橋脚と一体となりラーメン構造となる、この鉄筋群を箱桁に貫入させ箱桁と剛結させるために高い施工精度が要求される]
今回の見学会は日頃なかなか目にすることが出来ない、現場の様子を間近に見ることが出来、非常に有意義なものとなりました。
お世話いただいた千葉県北千葉道路建設事務所、成田高速鉄道アクセス株式会社、鉄道建設・運輸整備支援機構の皆様に改めて御礼申し上げます。