アフター5講演会「2004年新潟県中越地震の経験から被災者として学んだこと」開催報告

 

会員サービスグループ

峯岸 邦夫

(日本大学理工学部社会交通工学科)

 

平成19 年12月17日(水)17:00〜19:00、JGS 会館地下大会議室にて標記の講演会が開催されました。ご講演は、長岡工業高等専門学校名誉教授の福田誠先生によって行われました。当日は、あいにくの悪天と年末で繁忙期となっていたため、参加者はいつもより少ない10数名でした。

講演では、福田先生が長岡高専在職中に発生した「2004年新潟県中越地震」について、一被災者であるとともに土木技術者でもあり、また教育者という立場で、ご自身が体験されたこと、発生直後から高専在学生の安否確認などの危機管理、そして被災からの復興過程について時系列でお話しいただきました。

地震発生直後から震災復興をして、現状復旧されるまでについて、スライドを使って説明していただきました。地震発生直後のロッカーや戸棚が倒れ、書籍類が部屋中に散乱している研究室やグランドに発生した大きな亀裂の写真は、地震の規模の大きさを物がっていました。

グランドの現状復旧にはEPS工法が採用されたことや、震災復興の過程で発生した震災廃棄物処理の問題にも言及していただき、大変興味深く拝聴することができました。

ご講演後は、フロアからの質問に体験談を踏まえてお答えになっていました。

ご自身の体験談を踏まえて、大変貴重なお話をしていただいたのですが、参加者が少なかったのが非常に残念でした。