平成18年5月30日に褐F谷組の青垣英夫氏を講師にお招きして、「海外のビッグプロジェクトを担当して」と題する特別講演会が、産学併せて約40名の参加者を得て実施された。講演会は、青垣部長の約20年間の海外建設工事従事経験も盛り込みながら、つい最近まで現場所長として第一線を指揮していた世界一の高さを誇る台湾のTAIPEI101プロジェクトの紹介を中心に行われた。
TAIPEI101プロジェクトのビデオ放映(発注者製作)に始まり、パワーポイントを用いたプロジェクト概要、基礎掘削、基礎構築、鉄骨組上げ、コンクリート打設、マスダンパーの設置、耐震耐風設計等、施工手順に従った詳細の説明には参加者全員が熱心に聞き入った。説明の随所で、1日3000人もの作業員が働く巨大現場での施工・安全管理、他国の建設会社との協業、海外事業でのやりがいや苦労話などにも話題がおよび、海外のビッグプロジェクトの責任者ならではの迫力ある講演となった。
講演後には石原支部長が「台湾に滞在した時に101にも訪問した。今回その建設の詳細を伺えて、大変興味深くためになった。関東支部でもこうした実務会員や学生に興味あるテーマの講演会を開催していきたい。」旨の総括をされ、多数の質疑応答を行い終了した。学生の参加者が大変真剣に聴講していたのが筆者の印象に残った。
地盤に特化した内容ではなかったが、一般の実務者には大変興味深い講演会であり、こうした専門以外の講演会も鋭意検討していきたい。
(文責:
関東支部副幹事長 山崎 晶
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