■活動概要
1) 日本のオリジナル技術の体系化(技術史)と記録・史跡の保存
・ 現状の把握,記録,整理,伝承,これに伴うヒヤリング
土木技術の中には書籍だけではわからない微妙なニュアンスを含むものもあり,当時を知る可能性がある人の年齢を考えるとヒヤリングを急ぐ必要がある。
・ 地盤工学的史跡の保存
東京湾要塞に係る施設群は技術史としても貴重な地盤工学的史跡である。これらの保存に向けた施策を検討する。
2) 思想(考え方)を技術として残す。
・ 記録保存は博物館の存在と同じで,生きていたことに対する証である。当時の考え方,思想,アプローチの方法と対処の方法,一連の概念と流れが残っていれば,将来に復元が出来る。土木史,技術史は,今残さないと将来しっかりとした評価が出来なくなる。地盤工学会の責務である。
3) 当時の設計・施工技術を今の地盤工学技術で分析・評価する。
・ 当時の技術レベルとその後の進展
・ 地盤工学の現状と今後への課題
4) 特殊地下壕(地下空間)対策の調査・設計・施工方法等の開発
・ 陥没事故や土地開発の喫緊の課題である。多摩ニュータウンの落合地区や大谷石採石場,足尾銅山等。
5) その他
・ 成果として書籍の出版,講演会・広報等の開催を予定する。
なお,委員としての参加はないが,第三海堡に関する資料等の提供に関しては,国土交通省東京湾口航路事務所の全面的な協力が頂けることになっている。 |