「液状化に係わる被害のメカニズムと名称を考える委員会」活動成果報告会のご案内 |
主催:地盤工学会関東支部 液状化に係わる被害のメカニズムと名称を考える委員会 |
液状化は1964年アラスカ地震と新潟地震を契機として工学的な研究が始まったことはよく知られている。当初は地盤の強度がなくなるという認識であったが,その後,工学的に考慮すべき現象の範囲が広くなってきている。例えば,1983年日本海中部地震の際の能代市の被害を契機として発見された液状化に伴う流動,最近では北海道胆振東部地震の際の札幌市里塚の被害,インドネシア・スラウェシ島地震による大規模な流動被害なども液状化と呼ばれている。しかしながら,これらの被害は過剰間隙水圧が上昇したということはあるかもしれないが,被害のメカニズムは異なるように思える。上述の様に,現在,色々なメカニズムによるものが,過剰間隙水圧の上昇というキーワード一つで液状化と呼ばれている様である。もちろん,一般の人やマスコミが用いるのであれば,それでもかまわないのかもしれないが,工学の分野ではそれでは都合が悪いと考える。工学の分野では,名称は非常に重要で,これがきちんと定義されていないと,議論がかみ合わないし,発言が間違って受け取られる可能性もある。
そこで本委員会では,メカニズムに関してはなるべく多くのケースを,一方用語については現在使われているものを調査し,まとめることとした。本報告会では、このような本委員会の活動の成果を報告する。 |
【日 時】 |
2023年8月2日(水)13:00-16:30(予定) |
【形 態】 |
オンライン形式(Zoomウェビナー) オンラインリアルタイム動画配信(会場での聴講はありません) |
【参加費】 |
地盤工学会会員(正・国際・法人会員)2,000円 非会員3,000円 |
参加費は事前に下記へお振込みをお願いします(手数料は払込者負担)入金〆切:7月28日(金)
みずほ銀行(0001) 駒込支店(559)口座番号 普通8091364 |
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【申込締切】 |
2023年7月26日(水) |
【定 員】 |
300名 |
【G-CPD】 |
3.5 |
【連絡事項】 (参加方法他) |
・委員会報告書・ZOOM入室情報は入金確認後にご登録いただきましたメールアドレスにご案内いたします。 ・聴講参加費入金の方に「委員会報告書・ZOOM入室情報」を7/27にご案内済です。ご連絡が届いていない方は、お手数ですが、下記問合せ先にご連絡ください。 ・講演中の録画は禁止いたします。 |
【問合せ先】 |
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[参加申込方法] 左記「聴講参加申込フォーム」よりお申込みをお願いします。 |
【プログラム】(予定) |
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13:00-
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はじめに | 吉田望 委員長 |
13:05-
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液状化のメカニズム | |
1-1:臨界間隙比,限界N値 | 安田進 委員 | |
1-2:過剰間隙水圧が先か,有効応力が先か | 吉田望 委員長 | |
1-3:液状化した砂は固体か液体か | 吉田望 委員長 | |
1-4:液状化に伴う流動 | 吉田望 委員長 | |
1-5:被圧水により噴水が発生したのではないかと考えられる事例 | 安田進 委員 | |
1-6:水膜 | 吉田望 委員長 | |
1-7:構造物直下の地盤 | 吉田望 委員長 | |
1-8:二次液状化 | 三上武子 委員 | |
1-9:再液状化 | 石川敬祐 幹事 | |
1-10:深層地下水の噴き上げにより噴水が発生したのではないかと考えられる事例 | 安田進 委員 | |
1-11:液状化した地盤の揺動現象 | 石川敬祐 幹事 | |
1-12:液状化後の沈下 | 原田健二 委員 | |
15:10-
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液状化の定義 | |
2-1:液状化発生の判定 | 吉田望 委員長 | |
2-2:液状化強度の補正 | ||
2-3:液状化を説明する文章 | ||
15:25-
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液状化に関する用語 | |
3-1:北米の研究 | 吉田望 委員長 | |
3-2:Liquefactionという用語 | ||
3-3:過去の委員会活動で議論された名称 | ||
3-4:名称に関するまとめ | 飛田善雄 委員 | |
15:55-
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文献に示される用語と被害 | |
4-1:図書,報告書など | 吉田望 委員長 | |
4-2:地盤工学会年次大会 | 沢津橋雅裕 委員 | |
4-3:土木学会地震工学研究発表会 | 加藤謙吾 委員 | |
16:25-
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おわりに | 吉田望 委員長 |