「群馬で考える 小規模建築物基礎の地盤評価」講演会 開催報告

地盤工学会関東支部群馬県グループ
主担当幹事 櫛谷 富生(オムニ技研㈱)

 首記行事が完了したのでご報告します。
 本講演会では、小規模建築物(主に戸建住宅)の基礎地盤の品質評価に関わる諸課題について、4名の各分野の専門家にご登壇いただき、2000年に施行された「住宅の品質確保の促進に関する法律(いわゆる品確法)」の趣旨に照らした地盤評価の考え方について、実務的な解説が加えられた。公共工事における構造物や民間の大規模建築物においてはその重要度から地盤評価の研究開発が盛んに進められたが、小規模建築物におけるそれは、前者ほど進んでいないことが指摘されている。群馬県は、比較的地盤が良好と言われているが、人為的に攪乱された地盤や開発前に軟弱であった地盤、あるいは建築物の施工に伴う盛土等による不同沈下など、いくつかの点が懸念されている。
 これまで建築分野の学協会などの講習会で詳しく取り上げる機会の少なかった宅地地盤の評価に関する話題とあって、群馬県内を中心に多数の聴講希望者があり、当日の質疑応答を含めて大盛況であった。開催状況について以下に総括する。

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日 時 平成24年12月19日(水) 13:00~16:45
会 場 群馬建設会館(群馬県前橋市元総社町2-5-3) Aホール 
参加費 1,000円
主 催 公益社団法人 地盤工学会 関東支部
共 催 公益社団法人 土木学会 関東支部群馬会
後 援 一般社団法人 群馬建築士会,公益財団法人 群馬県建設技術センター-
当日の参加者数 101名(うち、群馬建築士会を通じた参加申込者は61名)
詳 細(CPD:3.5pts):講師は敬称略
13:00~13:05 開会挨拶 群馬大学大学院工研究科教授 若井明彦
13:05~13:55 (1) 小規模建築物基礎の地盤評価について
          特定非営利活動法人 住宅地盤品質協会講師 高安正道
13:55~14:45 (2) 建築基礎設計における地盤の問題点について
          群馬建築士会 青年委員会 委員長 三好建正
(14:45~15:00 休憩)
15:00~15:50 (3) 造成地の擁壁地盤の評価について
          オムニ技研株式会社 技術本部長 櫛谷 富生
15:50~16:40 (4) 液状化について
          株式会社黒岩測量設計事務所 専務取締役 樋口 邦弘
16:40~16:45 閉会挨拶 群馬建築士会
                                         以上