「法律家・消費者のための住宅地盤Q&A」講習会 開催報告

関東支部 研究委員会グループ 
自然災害に対する安全性指標(GNS)の
開発とその利活用に関する研究委員会
委員長 伊藤和也(東京都市大学)

 宅地地盤に関する知識を習得するためには,専門用語や関連する地盤と基礎に関わる解説書の内容も複雑かつ難解なものとなります。そのため,地盤工学会関東支部 地盤リスクと法・訴訟等の社会システムに関する研究委員会(委員長 稲垣秀輝)では,住宅の地盤リスクを法律家や消費者が理解しやすいように宅地地盤に関する基礎事項等をQ&A形式として纏めて執筆した書籍“法律家・消費者のための住宅地盤Q&A”を平成29年5月に発刊しました。本講習会は,この書籍“法律家・消費者のための住宅地盤Q&A”を利用したもので,以下の日時・参加者,内容で実施いたしました。
 様々な被害事例からどのような視点で地盤を見て判断するかについて,実例を交えて活発な意見が出されました。今後も,機会と時期を見て同様の講習会を実施できればと講師一同考えています。
 ・開催日時:平成30年10月3日 13:00~17:10
 ・開催場所:地盤工学会館地下大会議室
 ・参加人数:15名

時間 内容 講師
 13:00-13:30
 書籍の概要 渡邉 康司【大林組技術研究所】
 13:30-14:00
 日本の地盤の特徴と戸建てて住宅における地盤評価の現状と課題 伊藤和也【東京都市大学】
 14:05-14:45
 地盤と基礎共通 稲垣秀輝【環境地質】
 14:45-15:25
 住宅地盤特有の地盤調査⽅法としてのスウェーデン式サウンディング試験 中村裕昭【地域環境研究所】
 15:30-16:10
 戸建て住宅の基礎と地盤の⽀持⼒に関わる建築基準法の体系 中村裕昭【地域環境研究所】
 16:10-16:50
 その他事項(斜⾯擁壁) 大里重人【土質リサーチ】
 16:50-17:10
 宅地情報シート 大串豊【M&Kコンサルタンツ】
中村裕昭【地域環境研究所】
写真-1 実例をもとに講演する稲垣講師

写真-2 宅地地盤調査の着目点を講演する中村講師