国際講演会「非塑性シルトの液状化強度のS波速度による評価」開催報告

地盤工学会関東支部 企画総務グループ
幹事 高柳 剛

 平成26年9月25日(木)17:00~18:30,地盤工学会(JGS会館)地下大会議室において,アメリロードアイランド州立大学のChristopher D.P. Baxter教授をお招きして,国際講演会「非塑性シルトの液状化強度のS波速度による評価」が,地盤工学会関東支部企画総務グループ主催で開催されました.地盤工学会関東支部メーリングリストによる広報などを通して22名の方々にご参加頂きました.
 ご講演いただいたChristopher D.P. Baxter教授は地盤の液状化判定手法を中心に研究をされており,最近ではアメリカ東海岸に分布する細粒分含有率FC95%の非塑性シルト層(Providence Silt層)を対象としたS波速度による液状化強度の評価手法の開発に尽力されています.講演では,現地で採取したシルト層の不攪乱試料を用いた繰り返し三軸試験や弾性波速度測定試験などの室内試験結果,またそれらの試験結果に基づいて教授が開発されたS波速度によるProvidence Silt層の液状化評価手法についてご講演いただきました.さらに現地における標準貫入試験およびコーン貫入試験による液状化強度(CRR)の評価と教授が開発されたS波速度による評価の比較検討結果など,さまざまな研究事例についてご紹介いただきました.
 ご講演の後,残りの時間はご参加いただいた方々とディスカッションがなされ,最後に,國生剛治関東支部顧問よりChristopher D.P. Baxter教授に感謝状をお送りし,閉会となりました.
 この講演会を開催するにあたり,ご協力いただいた皆様に感謝を申し上げます.

    

    図1講演されるBaxter教授               

図2Baxter教授への感謝状贈呈の様子