公益社団法人 地盤工学会 関東支部
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行事報告

H18.03.06

第5回彩の国市民科学オープンフォーラム −地震から我が家を守る−

 
文責:埼玉大学地圏科学研究センター 桑野二郎

 

 平成18年3月6日(月)14:00〜17:00に、大宮ソニックシティビル市民ホールにおいて、「第5回彩の国市民科学オープンフォーラム −地震から我が家を守る−」(主催:埼玉大学地圏科学研究センター、共催:自然災害研究協議会関東地区部会・(社)地盤工学会関東支部、後援:埼玉県・埼玉県技術士会・(社)埼玉県建設コンサルタント技術研修協会)が開催された。これは、埼玉大学地圏科学研究センターが、一般市民を対象にした社会的な啓蒙活動の一つとして毎年行なっているものである。平成18年度は、新潟県中越地震や福岡県西方沖地震の発生、最近の耐震偽装問題を鑑み、「地震から我が家を守る」というテーマとした。年度末ということもあり例年よりも少なかったが、63名の参加者を得た。

 町田篤彦埼玉大学地圏科学研究センター長(現名誉教授)の開会挨拶の後、3人の専門家が講演を行なった。埼玉大学地圏科学研究センター桑野二郎は「地震により引き起こされる地盤災害」と題して、まず地震のメカニズムなどの概論を述べた後、地震により引き起こされる地盤災害について、写真などを用いてメカニズムや被災事例を紹介した。構造品質保証研究所褐ワ十嵐俊一氏は「住まいの耐震診断と構造補強」と題し、大型振動台による木造住宅の破壊実験のビデオ映像などを紹介しながら、耐震性、補強方法、耐震診断や構造補強の問題点などについて述べた。埼玉県危機管理防災部消防防災課河野貴久氏は「埼玉県の地震と震災予防対策」と題し、埼玉県の地震被害想定や震災予防対策を紹介するとともに、自助・共助・公助の精神が重要であることを指摘した。

 埼玉大学地圏科学研究センター川上英二教授の司会でパネルディスカッションが行なわれた。最初に川上教授が開発したパソコンを用いた動画で視覚的に家の弱点を調べられる耐震診断法の紹介が行なわれた後、地盤条件と建物被害などについてフロアとの質疑応答があった。

    

本フォーラムの様子は、テレビ埼玉や日刊建設産業新聞において紹介された。なお、配付資料にはまだ残部があるので、ご興味をお持ちの方は、埼玉大学地圏科学研究センター事務室<saigai@gris.saitama-u.ac.jp>にご連絡いただきたい。

 

講演者によるパネルディスカッション