グループ活動状況

 
  地盤改良材を中心とした廃石膏ボードの再資源化に関する研究委員会  

  ■趣旨:
 

 リサイクルできない廃石膏ボードは、2006年度から管理型処分場に埋立処分せねばならなくなっていますが、処分費用の高騰による不法投棄の恐れが高まっているとも言われており、社会的な対策が急がれています。廃石膏ボードは現在年間110万トン排出されていますが、石膏ボードの生産量は年間数100万トンに達しており、今後廃石膏ボードの排出量が顕著に増加すると予測されています。このため再資源化のための用途とその技術開発が急務になっています。そのひとつとして、廃石膏ボードから資源回収される再生石膏の地盤改良材としての用途が注目されており、地盤改良土としての十分な強度発現や改良土の周辺環境への影響について物理的、化学的に検討して、実用的で安全な改良技術を確立することが必要になっています。廃石膏ボードを地盤改良材として大量に再資源化する道が開かれれば、循環型社会構築の一助となり、環境面と産業面において大きな社会的貢献が期待されます。以上のような背景のもと、本研究委員会では、再生石膏の地盤改良材としての安全性と用途開拓を中心に調査・研究を行います。加えて、他の実用的で経済的な再利用方法についても検討を行います。

  ■活動期間
  2010年11月〜2013年3月
  活動概要

@実状の把握:
廃石膏ボードの排出と処理の現状を把握する。また、再生石膏(半水石膏、無水石膏を含む)の地盤改良への適用に関する研究の現状と地盤改良工事での使用事例について、力学的および環境的安全性について詳細に検討し、実情を把握する。
Aマニュアルの整備:
新たな研究結果や工事事例を収集して検討を行う。再生石膏を地盤改良材として使用する場合に、工事の設計、施工、維持管理段階で必要となる留意事項を整理したマニュアル案を作成する。
B他の再利用法の検討:
地盤改良工事以外への適用法を検討する。

 

活動状況

 
 平成22年度
会議名
開催日
議事録
第1回委員会
平成22年12月7日(火)
 平成23年度
会議名
開催日
議事録
第1回委員会
平成23年7月15日(金)
 平成24年度
会議名
開催日
議事録
第1回委員会
平成24年5月17日(木)
 

平成25年2月に「研究委員会報告書」を印刷しました。

「研究委員会報告書」は4,000円(印刷費,税込み,送料別)で頒布致します。

 申込み案内へ)
 【研究委員会報告書  目次】
第1章. 廃石膏ボードの現状と課題
1.1廃石膏ボードリサイクル推進への課題と展望
1.2廃石膏ボード及びその再資源化の現状
第2章.廃石膏ボード再資源化に向けた基礎研究
2.1廃石膏ボード再資源化に向けての基礎研究
第3章.環境安全に関する研究
3.1廃石膏ボードの微量元素組成と溶出特性の類型化
3.2廃石膏ボードの地盤改良材への利用に伴うフッ素対策技術
第4章.廃石膏の再資源化と実用化
4.1再資源化のために必要な機器・装置
4.2【群馬の事例】ため池底泥改良工事での利用
4.3【群馬の事例】県道路床改良での利用
【群馬の事例】農道道路床改良での利用
4.4【福岡の事例】廃石膏ボードリサイクルの取り組みと再生
半水石膏の有効利用に関する研究
4.5【愛知の事例】中部地域での取組
第5章.再生半水石膏を使用する場合のガイドライン案
あとがき

  ■グループ役員構成
 
委員長
鵜飼 恵三
群馬大学
幹事長
上平 謙二
(株)デイ・シイ
幹事
小林 正樹
(株)デイ・シイ
委員
Aly Ahmed
群馬大学
委員
稲垣 孝
国土交通省関東地方整備局
委員
遠藤 和人
(独)国立環境研究所
委員
桑野 二郎
埼玉大学
委員
古関 潤一
東京大学
委員
小峯 秀雄
茨城大学
委員
肴倉 宏史
(独)国立環境研究所
委員
樋口 邦弘
(株)黒岩測量設計事務所
委員
蓬莱 秀人
日工(株)
委員
松田 哲夫
西日本高速道路エンジニアリング九州(株)
委員
若井 明彦
群馬大学
委員
山路 徹
(独)港湾空港技術研究所
委員
山本 浩也
(株)グリーンアローズ中部
委員
森澤 友博
東亜建設工業(株)
委員
松山 祐介
太平洋セメント(株)
委員
佐伯 博之
(株)ピーエス三菱
委員
佐野 大作
戸田建設(株)
委員
井出 一貴
(株)大林組技術研究所
アドバイザー
亀井 健史
宮崎大学
オブザーバー
林 宏治
(社)石膏ボード工業会