【自然災害に対する安全性指標(GNS)の開発とその利活用に関する研究委員会】
■趣旨:
自然災害に対する安全性指標GNS(Gross National Safety for natural disasters)は,東日本大震災に
よる未曾有の地震・津波災害の経験と復興の方向性の議論の過程の観察と考察から着想され,地盤工学会
関東支部「地盤リスクと法訴訟等の社会システムに関する研究委員会(委員長:稲垣秀輝,副委員長:伊
藤和也)」のワーキンググループ活動の一つとして「脆弱性評価WG(WG長:菊本統)」を組織して活動
を実施し,講演会(土木学会重点課題研究と共催,地盤工学研究委員会DS)や県グループでの講習会(栃
木県の地盤から見た地盤リスクに関する勉強会),関東支部に要請のあった市民からの出前講義にて
成果を公表してきました。また,これらの成果の一つとして,日本国内の都道府県単位の自然災害に対
するリスク指標GNS[2015年版]を試算し,そのエッセンスをまとめて冊子「自然災害に対するリスク指
標GNS[2015年版]」として関東支部ホームページに公開しました。
日本語版:英語版 :
また,これらの成果に加え,関東支部への企業からの寄付や科研費等の競争的資金によってGNSの市町
村版の試算や自然災害の曝露量算定の追加について検討しました。
これらの成果について,関東支部会員に有用でかつ現実的に利活用可能とするための研究活動が必要で
あることから,平成29年度新設研究委員会に公募し「自然災害に対する安全性指標(GNS)の開発とその
利活用に関する研究委員会」の設立が認められました。
★自然災害に対するリスク指標GNS[2017年版]公開 ★関東地方の市町村版GNS[2019年版]公開
日本語版:日本語版:
建通新聞:2019年4月11日「関東地方の市町村版GNS掲載記事
■活動期間
2017年7月~2020年3月(予定)
■活動概要
具体的に研究委員会では以下の検討項目について実施することを考えています。
1.自然災害に対するリスク指標GNSの更新・公開に関する検討
2.GNSの構成要件(曝露量指数・脆弱性指数)の計算方法・重み付けの高度化
3.マルチスケール(国別,県別,市町村別)でのリスク評価とその利活用
4.GNS算出方法に関する書籍化ならびに講習会等の普及活動の実施
5.その他,自然災害に対するリスクの評価・分析・管理に関連した活動全般
■2021年度事業計画
【上期予定】
・委員会(2回程度)の開催
・GNS2021の作製・公開
【下期予定】
・GNS2021の作製・公開
・GeoKanto2021での活動報告発表