グループ活動状況

 
  防災・減災のための地盤構造物の設計・施工法に関する研究委員会  

  ■趣旨:
   

 大規模地震,豪雨や巨大台風などに対する防災・減災を目的に,地盤構造物の設計・施工法が検討されてきた.それにより生み出された技術に対する設計・施工法は,標準的な要求性能や適用箇所を想定してマニュアル化され,対策技術の普及に役立ってきた.

 これまで大きな役割を果たしてきた防災・減災のための技術の多くは,高速道路や新幹線の建設,下水道や公園の整備など効率改善や環境改善を目論んだ「効率型」の業を対象にしている.現在,社会資本整備はそのような「効率型」事業から,環境整備,都市再開発,景観改善といった施設の質を一層よくするための「高質化型」事業や,既存の施設の維持・補修や改修・改築を目的とした「更新型」事業に急速にシフトしつつある.このような社会基盤整備の質的変化に応じるためには,防災・減災のための地盤構造物の設計・施工法を,個々の特殊な条件や地域性に対して柔軟に対応できるものに更新する必要がある.

 関東地域には,多くの主要道路や非常に密な鉄道網,重要な河川があり,その防災・減災対策においては,地盤条件を含め他の地域に見られない特殊事情が多い.関東地域で広く減災・災害防止に携わる官民の技術者,地盤構造物の設計・施工法に造詣の深い専門家などを中心に標記の研究委員会を設立し,現行の地盤構造物の設計・施工法を用いて,地域特有の要求性能や地盤条件に起因する工学的課題に対応する際に生じる問題について,課題を整理し解決するための提言をまとめることは,関東地域の防災・減災に大きく貢献すると考えられる.

 以上の視点より,同委員会の設立について,学会関東支部へ提案する次第である.

   
  ■活動期間
  2009年5月〜2012年3月(予定)
  活動概要

  @現行の地盤構造物の設計・施工法を用いて,地域特有の要求性能や地盤条件に起因する工学的課題に対応する際に

   生じる問題について課題を整理する.
A設計・施工に関する国際的な標準化のながれと,個別の事業に適切に対応するための個別化のながれをふまえ,

   現状の課題を解決するための提言をまとめる.
Bその他

 

活動状況

 
 平成21年度
 平成21年度
会議名
開催日
議事録
会議名
開催日
議事録
第1回委員会
7月28日(火)
第1回委員会
9月7日(火)
第2回委員会
10月23日(金)
第2回委員会
10月29日(金)
第3回委員会
1月21日(木)
第3回委員会
12月20日(月)
W G
1月19日(水)
 
  平成23年度
 平成24年度
第1回委員会
7月12日(火)
シンポジウム
5月25日(金)
 
第2回委員会
9月15日(木)
     
第3回委員会
12月15日(木)
     
第4回委員会
3月21日(水)
     

・第4回委員会を2010年5月に開催し、防災減災技術の現状と課題についての調査結果を横並びで比較して、その後のWG分けや検討内容について議論する予定。

 

平成24年5月に「シンポジウム発表論文集」を作成いたしました。

「シンポジウム発表論文集」は会員限定1,000円(印刷費,税込み,送料別)で頒布致します。

 申込み案内へ)
 【発表論文集  目次】
T委員会報告
1.はじめに
2.防災・減災のための対策技術と最近の災害におけるパフォーマンス
3.技術基準類と性能設計
4.防災・減災にむけて
5.おわりに
U一般公募論文12編

  ■グループ役員構成
 
委員長
宮田 喜壽
防衛大学校
幹事
高橋 章浩
東京工業大学
委員
枝広 茂樹
(独)都市再生機構
委員
岡島 賢治
三重大学
委員
小浪 岳治
岡三リビック(株)
委員
河野 貴穂
(株)竹中工務店
委員
篠田 昌弘
公益財団法人鉄道総合技術研究所
委員
平野 孝行
西松建設(株)
委員
本田 道識
(株)日建設計シビル
委員
松島 健一
(独)農村工学研究所
委員
松本 義久
前田工繊(株)
委員
森川 嘉之
(独)港湾空港技術研究所
委員
藪 雅行
(独)土木研究所